猫のフィラリア症
最近になって猫にもフィラリア症があるんだよと騒がれているように思われますが、フィラリア症の原因である
犬糸条虫を媒介する蚊は、血を吸うことができるのであれば、犬とか猫、人間など対象は何でもいいんです。
と言うことは、猫も蚊に血を吸われれば、感染幼虫が侵入する可能性はありますよね
(もちろん人間も可能性はあります)
でも、これまで猫フィラリア予防を獣医さんから言われてこなかったのは何故なんでしょう。
猫のフィラリア症は、感染までの経緯は犬と同じです。
寄生する場所は肺動脈と右心室ですが、そこまでたどり着けずに肺に寄生してしまう成虫もいるようです。
といっても、これまでは成虫になれる犬糸条虫はあまりいませんでした。
犬と違って、適応宿主ではないから成虫になる前に免疫に攻撃されて死滅していたからです。
えっ?これまで・・・・
そう、気が付きましたか!これまではなんです。
猫に犬糸条虫の感染虫が入り込んでいるというのは、早い時期から研究者の間では知られていました。
でも、感染虫が入り込んでも、成長できずに血流に乗ることも無く死んでしまうのも分かっていたので、予防する必要もないだろうと、そのままにされていたんですね
40年ほど前までは、犬のフィラリア感染率はかなり高い数字を出していました。
駆除剤、予防薬等が知れ渡り、犬の飼い主さんたちが季節になると揃って予防薬を投与してくれたことで、都市部の飼い犬のフィラリア症はかなり減ってきているそうです。
ウイルスなどもそうですが、種族の存続がかかってくると必死になるんでしょうね
犬だけでなく、猫にも適応できるようになってきてしまったようなんです。
昔も猫の体内に1匹とか2匹くらいは極まれに成虫にまでなった犬糸条虫がいたようですが、ミクロフィラリア産出までにはなっていなかったのが、いまでは寄生数こそ少ないけど、ミクロフィラリアも産出する成虫が現れてきたようです。
猫のフィラリア症の症状
ほとんどの猫は感染しても無症状です。
それでも、何パーセントかの猫には、咳や呼吸困難、嘔吐などがでることがあります。
無症状というよりも、症状が現れた時には手遅れというくらいに急速に病状が悪化して亡くなってしまうのです。
呼吸困難や嘔吐などの症状がでて、病院に連れて行ったが間に合わなかったというくらいに突然死してしまうのです。
死んでしまった猫を解剖して死因を特定してもらうといったことを飼い主さんも希望する人はあまりいませんよね
なので、フィラリア症によって亡くなっていても獣医さんや飼い主さんには分からないのです。
ずいぶん前から猫もフィラリア症に感染すると言われていても、犬のように長く咳や怠さなどの様子を見ることがないので
猫のフィラリア症予防というものが浸透しなかったのではないかと言われています。
何故突然死になってしまうのか
犬糸条虫が成虫が例え1匹でも肺動脈に寄生すると猫の体にとっては脅威の存在です。
犬よりも小さな体の猫に犬に寄生するサイズの犬糸条虫が肺動脈にいたら、血流を阻害したり
異物排除免疫炎症反応によって急性心不全や肺不全を引き起こしてしまうのです。
家からださない猫ならフィラリア症にはならない?
外に出さない家猫だから蚊に刺されてフィラリアに感染することはないんじゃないの?
と思っている飼い主さんが多いそうです。
家の中にいてもいつの間にか蚊が家に入り込んでいて刺されたという経験がありますよね
なので、家の中とか外とかは関係ありません。
家の周りに野良猫が多い場合などは特に注意してくださいね
猫フィラリア症は予防することで突然死を回避できる
犬糸条虫が猫の体内にいても、数が少ないために検査が陽性にならない場合があります。
猫のフィラリア検査はとても難しいと獣医さんも言っています。
犬と同じように時期になったらフィラリア予防薬を投与するのが一番の予防方法ということです。
猫のフィラリア予防薬として獣医さんもおすすめしているのがレボリューションです。
フィラリア(犬糸条虫)だけでなくノミの寄生予防やミミヒゼンダニの駆除もできます。
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レボリューションのEU版でお安くなっているのがストロングホールドです。
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