フィラリア症予防薬とノミ・マダニ予防駆除薬

フィラリア予防薬とノミ・マダニ駆除薬を別々に投与するのは面倒だし忘れてしまいそうになりますよね。

数年前から発売されたフィラリア予防薬とノミ・マダニ駆除薬が1つの薬で出来るものがありますが、ちょっと高くて、別々のほうが安かったんですよ。

それが、ジェネリックなどが多く発売されるようになって価格が下がったのか？販売店の努力なのか別々に投与するほうが高くなってきました。

多頭飼いをしている友人が昨年、獣医さんにどちらがいいのか？安くなるのかなど相談したら、「まだ別々のほうが安いよ」と言われたそうなんです。

本当にそうなのかな〜と今年の価格を調べてみたら

一般的に知られていて一番売れているとされているハートガードとフロントラインプラスを足したものとネクストガードスペクトラムの価格を比較したら、安くなっていました。

センチネルスペクトラムなら、もっと安くなりますね。

★フィラリア薬
カルドメック/ハートガードプラス(小型犬用)　6個入り　\2,805
★ノミ、マダニ、シラミ及びハジラミの駆除
フロントラインプラス(小型犬用)　6本入り　\4,248

￥2,805+￥4,248＝￥7,053

★犬糸条虫とノミ・マダニや内部寄生虫の駆除
ネクスガードスペクトラ(小型犬用)　6個入り　\5,375
センチネルスペクトラム小型犬用　3錠　\4,473
パノラミス(小型犬用)　6個入り　\6.776
コンフォティスプラス小型犬用　6錠　\7,251
※価格は2018年3月16日のものなので、正確なものは販売サイトで確認してください。

更に安く購入するなら

フィラリアの薬は種類がたくさんありますが、成分が同じで商品名が違うだけの物や成分が違うものなどで何を選んだらいいのか分からないから、獣医さんに勧められたものを使っている人が多いですよね

獣医さんも成分が同じなら、より利益が得られるものを勧めている気がするんです。

フィラリア症感染予防薬に使われている成分が作用するのは神経細胞に対してなんです。伝達情報を遮断して体を麻痺させることで駆除すると考えられています。

その伝達情報を遮断する場所が成分によって違っているというだけなので、どの成分を使ってもあまり差はない気がします。

何を基準に選べばいいのか？

フィラリア症感染予防と消化管寄生虫も駆除する薬とノミやダニも駆除してくれれば・・・

ノミやダニとなっている薬はマダニには効果がないんです。

ダニの中でもマダニはたくさんの感染症媒介をしますから、ダニだけでなくマダニを寄せ付けない薬でないとダメです。

こう考えると選択肢は狭くなってきます。

フィラリア症予防の成分は何を選べばいいのかは、イベルメクチン、ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン、セラメクチンは同様の化学構造なんだそうです。

どれを選んでもフィラリア症には効果があるので、どのような形なら愛犬が嫌がらずに投与させてくれるかになると思います。

下記に駆除できるとされている寄生虫と成分を書きだしてみましたので、参考にしてください。

経口タイプ
ハートガード（カルドメック）
成分：イベルメクチン、ピランテル
犬糸条虫以外に消化管線虫も駆除

キウォフハート
成分：イベルメクチン
犬糸状虫、犬の回虫、鉤虫を予防する効果

バジルガードプラス
成分：イベルメクチン・ピランテルパモ酸塩
フィラリア症の感染を防ぎ、回虫類、鉤虫類の治療と抑制

ミルベマイシンA
成分：ミルベマイシンオキシム
犬糸状虫（フィラリア）症の予防、犬回虫及び犬鉤虫の駆除、犬鞭虫の駆除

ネクスガードスペクトラ
成分：アフォキソラネル、ミルベマイシンオキシム
犬糸条虫以外にノミおよびマダニの駆除、消化管内寄生虫の駆除

パノラミス
成分：スピノサド・ミルベマイシンオキシム
フィラリアの予防、ノミ及びマダニの駆除、消化管内寄生虫（犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫）の駆除

コンフォティスプラス
成分：スピノサド・ミルベマイシンオキシム
フィラリアの予防、ノミ及びマダニの駆除、消化管内寄生虫（犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫）の駆除

インターセプタースペクトラム
成分：ミルベマイシンオキシム、プラジクアンテル
犬糸状虫の寄生予防並びに犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫、瓜実条虫及び多包条虫の駆除

センチネルスペクトラム
成分：ミルベマイシンオキシム、ルフェヌロン、プラジカンテル
フィラリア、ノミ、ダニ、回虫、鉤虫、鞭虫、条虫に効果

スポットオンタイプ
レボリューション
成分：セラメクチン
フィラリアの寄生予防、ノミ成虫の駆除、ノミ卵の孵化阻害及び殺幼虫作用によるノミ寄生予防、ミミヒゼンダニの駆除

EU版レボリューション/ストロングホールド
成分：セラメクチン
フィラリアの寄生予防、ノミ成虫の駆除、ノミ卵の孵化阻害及び殺幼虫作用によるノミ寄生予防、ミミヒゼンダニの駆除

アドボケート
成分：イミダクロプリド・モキシデクチン
フィラリア予防、ノミ、胃腸虫（回虫・鉤虫・鞭虫）、耳ダニ、ニキビダニ、ヒゼンダニの予防・駆除

余談
古くから使われているイベルメクチンは2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大特別栄誉教授の大村智先生とフェロー ウィリアム・キャンベル博士が開発したもので、イベルメクチンが開発されたおかげで、フィラリア予防のシーズン中に毎日薬を飲ませなければいけなかったことから解放してくれた救世主的成分です。

10代後半ごろに飼っていた愛犬に夏になると獣医さんで1か月分づつ売ってもらい飲ませていたんですよ。金銭的にも大変でした。そのころは、今ほど獣医さんもフィラリア症に関して、「薬を飲ませて予防しようね」くらいで、うるさく予防に関して言うことは有りませんでした。

そんな感じだから、忘れて飲ませない日もあったし、12月まで飲ませていませんでしたから感染してしまい苦しませてしまいました。私の苦い経験です。