フィラリア薬

蚊に刺されたときに、この蚊はフィラリア感染症の媒介をしているのではと疑ったことはありませんか?
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フィラリア症は人間も感染するのか?

蚊は、血を吸えれば相手を選ばずに吸っているのではないかと思いますよね
実際には、相手を選んで吸っているようなんですけど、ごく身近でみるアカイエカなどは、犬や人間の血を好んでいるようです。

 

と言うことは、蚊に血を吸われたときにフィラリアの感染虫が人間の体内にも侵入している可能性があるのではないか?

 

犬糸条虫というのが、犬にフィラリア症を感染させる寄生虫です。

 

フィラリアには相性のいい相手があるようで、人間に寄生する糸条虫もいます。
現在の日本では感染者はいませんが、過去にはたくさんの人が感染していたようです。

 

犬糸条虫は人間の体内には侵入しないのか?

感染幼虫を体内に持っている蚊に刺されれば人間にも犬糸条虫は侵入してきます。
ほとんどの感染幼虫は、人間の体内に入ってすぐに免疫攻撃を受けて死滅してしまいますが

 

過去(1887年)のブラジルの少年の左心室から雌雄の犬糸条虫を検出した例があります。
また、日本では1969年に胸部皮下寄生の肺犬糸条虫症の報告があったそうです。

 

犬糸条虫が成熟虫になるまでにはならないけど、感染虫が肺にまで到達し
そこで細胞性の免疫によって取り囲まれて肉芽腫となります。

 

犬糸条虫が肺に入り込むので、「肺イヌ糸条虫症」と呼びます。

 

人の肺に入り込んだとき体に何らかの異変を感じることがあるのか?

70%の人は無症状で気が付きません。

 

症状として出る場合は、咳・咳き込み、胸痛、発熱、血痰、呼吸困難などがあります。

 

健康診断などでレントゲン撮影のときに肺に腫瘍のようなものが確認されて、肺腫瘍とか肺がんなどを疑われるようになります。
この段階では、医師には犬糸条虫による肉芽腫なのか肺がんなのかは分からないそうです。

 

実際に手術にて腫瘍を取り出し検査してわかるようです。

 

 

人間を最終宿主にする糸条虫

人間が感染するのは、バンクロフト糸条虫という線虫です。
感染経路は、犬糸条虫と同じで蚊が媒介しています。

 

※マレー糸条虫という線虫もフィラリア症を発症させますが、少ないそうです。

 

2008年の調査時で83ヶ国、アフリカ、アジア、などの熱帯、亜熱帯地域に流行していました。

 

犬糸条虫と違うのは、バンクロフト糸条虫はリンパ管やリンパ節に入り込み免疫システムを混乱させます。
寿命は、6〜8年ほどでリンパ管のなかで、ミクロフィラリアを産出し続けます。

 

人間が感染するフィラリア症のことをリンパ管に寄生することからリンパ性フィラリア感染症と呼んでます。

 

リンパ性フィラリア感染症は無症候性、急性、慢性状態に分かれます。

 

蚊に刺されて、感染してもすぐには症状として現れることはありません。
犬のフィラリアとこの点は同じですね

 

無症候性感染はリンパ管等に寄生して腎機能障害と免疫システムを変化させます。
その後に、皮膚やリンパ節、リンパ管などにバンクロフト糸条虫が留まっているようなところにリンパ液が滞りだし、炎症を起こし始めます。

 

リンパ液が滞ったり、閉塞したりするようになると、浮腫みはじめます。
その浮腫による刺激で皮膚や皮下組織に変化が起きて象皮症(ぞうひしょう)を発症してしまいます。

 

WikiPediaより
象皮病
象皮病(ぞうひびょう)あるいは象皮症(ぞうひしょう)とは主としてバンクロフト糸状虫などの
ヒトを宿主とするリンパ管・リンパ節寄生性のフィラリア類が寄生することによる後遺症の一つ。

 

身体の末梢部の皮膚や皮下組織の結合組織が著しく増殖して硬化し、ゾウの皮膚状の様相を呈するため、
この名で呼ばれる。陰嚢、上腕、陰茎、外陰部、乳房などで発症しやすい。

 

日本でも1912年に北海道を除く各地域に感染者が多くいたと記述が残っているそうです。

 

国家予算が組まれて集団治療を実施したり、研究者たちの防圧対策を行った結果、
1950年ごろに地域が減少してきて1978年には感染者がほとんど居なくなったそうです。

 

最終的に消滅したかと思われる時期は、1978年ころと言われているようです。

 

犬のフィラリア症も犬全体が感染しないようにしていけば、消滅するのではと考えられないでしょうかね
現在、野良犬の姿ってほとんど居ないですよね

 

 

でも、犬への感染が圧倒的に多いのですが、タヌキ、キツネなどのイヌ科動物に猫やフェレットなどもフィラリアにかかっているので、愛犬家ががんばってフィラリアの感染源にならないようにしても消滅は難しい問題なのかもしれません。

 

それでも、都会などでは野生の動物が生息している数は少ないでしょうから、
飼い主さんが愛犬をフィラリア感染症にならないように気を付けるだけで感染犬が減ってくるのではないでしょうか

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